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ホーム > PWSについて > 医師からのメッセージ > 成長ホルモンの使いかた 医師からのメッセージ 18.成長ホルモンの使いかた 身長の伸びがよくない子には、成長ホルモン(GH)の低下のほかに、甲状腺機能が低下していることがあります。甲状腺機能は、赤ちゃんの時にスクリーニングで検査されますので、見落としはあまりないでしょうが、そのときに正常値でも、身長が伸びず不活発であれば、もう一度調べたほうがいいでしょう。 成長ホルモンはいつから治療ができるかという問題には、医師の間でもまだ一定した答えがありません。日本では3−4歳から始める人が多いですが、最近では、1歳以下から始めたほうが効果的と言われることもあります。しかし痛みを感じる子の場合は、治療の意味が理解できるようになってからのほうが、続けやすいかもしれません。また、早期からの治療は、総合的できめ細かいケアがなされている場合にだけ効果が長続きするのであって、薬に頼って安心し、PWSの本質を見誤ってしまうと、逆効果にもなりかねません。これからもいろいろな薬が適用されるでしょうが、どんな薬であっても、「特定の部分だけを改善させるものであり、過剰な期待をいだくのは逆効果につながる」ということを忘れてはなりません。 成長ホルモン治療の副作用はあまりないのですが、一応気をつけることは必要です。たとえば側彎ですが、成長ホルモン治療中に側彎がみられた場合、主治医と小児整形外科医とで、経過をみながら、成長ホルモンをそのまま続けるか止めるかが決められます。側彎が進んだからすぐに成長ホルモン治療を止めなければならないということはありません。 (文責 長谷川知子 … 自身の経験や医学文献、親ごさんたちからの情報、それにPWSA-USAのMedical Alert を参考にしています) 医師からのメッセージ <-前 18/28 次-> |
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