本人・家族・関連専門職をはじめとするさまざまな支援者とともに、生活の質の向上、社会参加の推進、情報収集・発信、国際的交流・支援などに取り組みます。
ホーム お問い合わせ サイトマップ |
ホーム > PWSについて > 医師からのメッセージ > PWSとアスペルガー症候群は似ている? 医師からのメッセージ 24.PWSとアスペルガー症候群は似ている? PWSには、最近クローズアップされてきたアスペルガー症候群の特徴と共通したところがあるとも言われていますが、本当にそうなのでしょうか。 PWSの認知や感覚、感情の特徴は自閉症の診断基準と照らし合わせても異なるものですし、親ごさん達も確かに違うと言っておられます。これは欠失型でもUPD型でも言えるようです。PWSに精通した米国の発達小児科医や精神科医も同じ意見です。 PWSがアスペルガーなどの自閉症と決定的に違う点は、目がしっかり合い(恥ずかしかったり悪いことをしているときは目をそらしますが)、他の人に対して関心があり鋭敏なくらい気を遣うこと、他の人の感情や思いが読めること(ただし複雑なことは読めないので誤解になりやすい)、まわりの人が自分をどう見ているかを敏感に感じていること、まわりの人と同じだと安心すること、スキンシップなど人との接触を好み、それによって情緒が安定すること、一人でいると寂しがり不適応行動をおこしやすいこと、都合が悪くなると嘘をつき上手に欺くことができることなどです。もちろん、自閉症の頻度は低くないので合併していることもあり、そのような人には自閉症的な認知・感覚・感情・行動がみられます。 さらに、PWSと行為障害や反抗挑戦性障害との関係が言われることがあるようですが、これらは全く違うものです。もしそう診断できるとすれば偶然の合併と考えられます。ただし、行為障害や反抗挑戦性障害という診断名は、将来重大な犯罪をおこしうるようなタイプのパーソナリティ障害になりうることを意味していますから、どの子に対しても、安易に診断名を言うことは、絶対にしてはなりません。 (文責 長谷川知子 … 自身の経験や医学文献、親ごさんたちからの情報、それにPWSA-USAのMedical Alert を参考にしています) 医師からのメッセージ <-前 24/28 次-> |
Copyright© Prader-Willi Syndrome Association Japan All rights reserved.